リーダーとしての役割を果たせない 「理由」を考える。

「店長が働かないんです」。そんな衝撃的な相談を当社で関わっている 社長から相談されました。最近、若手が育たないという悩みが多かったので少しビックリしました。

彼は、もともと店長になるくらいの方なので仕事もしっかりとやっていたようです。とは言え、会社規模も小さく人材が豊富ではない為、適性を考慮して抜擢するというよりは、年功序列的な任命だったようです。

最初は、大きなトラブルもなく頑張って動いてくれた店長。十数年して社員も少しずつ増え、リーダーシップを発揮しなければならない機会が増えてきました。しかし、社長が何度言っても部下をまとめる行動に出ず、だんだん単なる一作業員になっていったそうです。

原因を分析して考察する

社長は「若手が成長してきた昨今、店長が部下をまとめられないと会社の成長がない」と危惧されていました。そして、社長があげた原因は次の2つでした。
1.そもそもリーダーとしての適性がなかった
2.息子(社長の)が入社したことが気になるのかも?

これらの原因について、私はこう考えます。

1.そもそもリーダーとしての適性がなかった
店長は「リーダーのあり方」について、「知らない・観ていない・考えていない(考えてもわからない)・相談できない」などにより、動けなくなっているのではないか。 そもそも、生まれついてのリーダーなんて、なかなかいません。ましてや序列的に任命され、手本となるリーダーは、社長だけ。社長のようなリーダーシップはとれない。となるとどうしていいかわからない、とういう状況で、思考回路が停止してしまっていることも考えられるでしょう。

2.息子(社長の)が入社したことが気になるのかも?
こちらについては、店長は不安に感じているのかもしれません。この先、自分がどんな立場になるのか?この会社にとって必要な存在でいられるのか?そんな気持ちなのではないかと考えます。

ブレーキかけながらアクセル踏むのはしんどい。

多分、店長自身も、このままではダメなことは何となく理解しているのではないかと思います。でも「どうしたらいいかわからない」という状態。そんな気持ちを持ち続けているのではないでしょうか。

不安を抱えたまま、前進するのはしんどいです。サイドブレーキをかけながら、アクセルをふかしている感覚です。

ブレーキをかけていることに気がつかず走ると、大きくアクセルを踏むことになります。しかし、思った程進まない。同じように、不安を抱えたまま前に進むと、思ったように前進できません。つまり、周りからいくら「ほらアクセルをもっと踏んで!」と言われても、結果が出ないわけです。 だから、まずは、店長の不安の原因を一緒に見つけることが大事です。もしかしたら本人は、不安があることの自覚すらないのかもしれませんよね。

解決の第一歩は、やっぱり「対話」。

その解決の第一歩として、私がご提案したのは、まずは「店長の話を聴いていくこと」でした。

店長から、どんなことが聴けるのか。「最初の一歩」である対話をしてみたいと思います。店長の不安の原因はどこにあるのか、そして、その不安はどう払拭できるのか。そのために、本人がやるべきこと、また周囲が助けられることは何なのか、など。
上に立つ者は、結果を出すことに焦るあまり、部下に対してついついアクセルを踏ませることに力を入れがちですが、サイドブレーキを外すからこそ、進みやすくなるということを、忘れないでいたいですね。

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