コロナ禍だからこそ、 リーダーがより気をつけたいこと。

「間違えないように、失敗しないように…」
と注意して間違えたことはありますか?

また、上司や周囲から
「間違えないように、失敗しないように…」
と言われて間違えたことはありますか?

私の失敗の一例をあげると
ある研修でいつも時間が押してしまい、
後半に差し掛かるとバタバタとすることが気になっていました。

「今日は、バタバタしないようにしよう」と
意気込んだところ、終了時間を30分も間違えて
結局バタバタと行った…
なんて失敗経験があります。

「失敗しないように間違えないように」と
意識するとなぜか失敗してしまうことが多いようです。

これは、ある対象物について思考を抑制しようとすると
かえって侵入的思考が増加するという逆説的な効果が認められる という研究報告によって裏付けられるものです。

「何を考えても構いませんが、シロクマだけは

絶対に考えないようにしてください」と指示されると

シロクマのことをより考えてしまうという皮肉な結果になった
という実験で、それが実証されています(Wegner 1994「皮肉過程理論」)。

「バタバタしない」と考えると
脳の中では逆に「バタバタしているところ」がイメージされます。

だから、本当は「ゆっくり、時間に余裕を持って行おう」
と自分に言い聞かせなければいけなかったのです。

あなたの言葉選び次第で 場の空気が変わる

先日、相談に来た方は、上司にいつも
「間違えないように、失敗しないように」
と厳しく言われているそうです。

これ、先の皮肉過程理論からいくと効果がないようです。
言われている部下があまりにそこを意識しすぎることで、 逆に失敗を招く声かけになってしまうことも考えられます。

「間違えないように」を
「〇〇をする」「ベストを尽くす」など
肯定的な言い方に変えた方が効果的です。

さらに気になるのは、否定的な言葉が続くと
場がネガティブになることです。
ネガティブな感情が場に浸透していくと、その組織全体が
積極的な行動をとれなくなっていきます。

ミスを防ごうと思って上司が言ったことが
逆に部下たちの行動力を奪っていくことに
なるかもしれません。

これらをすべて総合的に考えると、注意換気するための言葉も、
普段の言葉も、ポジティブな言葉を選んで使いましょうということですね。

あなたの発するちょっとした言葉の違いが
場の空気を変え、行動を変えていきます。

言葉の選択は、ちょっと意識してトレーニングすることで 今からでも変えられます。

家族と話すとき、友だちとの会話、LINEでのメールひとつでも、
普段からポジティブな言葉を意識して使うことで
場の雰囲気が明るくなるのはもちろんですが 自分自身もポジティブな気分になれるのも大きなメリットですよ。

言葉は言霊(ことだま)などと言われることもあります。
コロナ禍のこんな時だからこそ、影響力の強い上司、
またはリーダーとしては、
ちょっとした声がけなどにもポジティブを意識し、
言葉を選んでいきたいですね。

※参考資料:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcogpsy/3/2/3_2_193/_pdf/-char/ja